萩焼「長沢窯」のご紹介
防府市台道と山口市鋳銭司の境に位置する大きな農業用ため池「長沢池」、その側に位置する長沢窯。松林に囲まれる穏やかな、一見すると平穏そのもの場所が原田隆峰の土と炎との戦いの場です。

萩焼の素朴な中の強い力と暖かい味わい、土と炎の織りなすシナリオのないドラマに魅せられて、失敗を繰り返しながらも、今日もまた轆轤(ろくろ)に座ります。

窯の中は人間の想像を超えています、僅かの差が名作と物原(やきものを割って処分するところ)行きになるのです。練り上げた土をろくろの上で鍛え上げた見事な造形も苛烈な炎を中で歪んでしまうことが度々あります。しかし、美しい釉薬の色と土の表情を見せるのもまた、神秘的な窯なのです。

炎の力と炎の質にこだわり続けてきた陶工「原田隆峰」、その作品と数奇な人生を紹介していきます。