隆峰詩集

 また 悪たれがやってきた

ヨオー……窯積みか……

 ヤー来たか窯積みぢゃ……

いっぱい積んだのぉ……何時から始めたのか

 今日で四日目かな 五日目かな……

何時 積み終わるのか

 もう一週間くらいかかるぢゃろう

この ほったらがしにしちょるのは なしてよ

 それが さっき運ぶときに転げた

勿体ないのぉ はぁ、つまらんのか

 よう見てみい 割れちょるぢゃろう

それにしても窯が大きいからいっぱい入るのぉ

 窯に入れるという云い方は あまり文学的ぢゃないなぁ

ぢゃぁ何ちゅうのか

 窯が呑み込むと云えよ

そうか 窯が呑み込むのか いっぱい呑み込んだというのか

 そういう云い方をすると仕事の邪魔にはならんよ

何時、火を入れるのか

 教えてやらん

そうか 前に来たときも 見に来ちゃいけんちゅうたのぉ

 煙が立ち昇ってるときが窯焚きのときよ

 遠くから窯の煙でも眺めちょってくれ

詩誌「珊瑚樹」127号掲載